今回は、当事務所の失敗談を投稿します。自戒のため、敢えて好ましくない話題を公表します。

当事務所では、様々な内容のご相談をお受けし、書面の作成を承っております。
多くの場合は、署名・記名捺印するのに紙での納品を希望されるため、日常的に郵送が発生しています。

ところが、事情があって、紙での納品を希望しない方もいらっしゃいます。
ここで、当事務所では、「念のため」紙での納品(郵送)も行ったのですが、裏目に出てしまいました。そのご依頼者様は、あくまでデータ(PDF)を希望されていたのであって、紙での意に沿わないものだったのです。
当事務所としては、「良かれと思って」「気遣い」として行ったのですが、確かに郵送は求められていませんでした。悪気はないとはいえ、間違った判断で、ご相談者様にご心配・ご迷惑をおかけしてしましました。

ご依頼者様には、誠意をもって謝罪し、すぐに郵便局に取り戻しの請求をかけました。
幸い、集荷の段階で、問題の郵便物が発見され、無事に取り戻し、回収できました。改めてご依頼者様にその旨をお伝えし、ご依頼者様からの納得もいただけ、事態は収束しました。
ミスがあったのは事実ですが、ミスをカバーすることができてよかったです。

今回を通じて、
・「気配り」「配慮」がかえって不都合な結果を招くことがある
・判断のミスを認め、誠意をもって謝罪することが大切である
・落ち着いて対応策を検討し、ミスをカバーすることが責任を取るということである
ことを実感しました。

苦い経験となりましたが、社会人として「筋を通す」必要性を感じた一件でした。